10年程前の話ですが、傾斜地のみかん園で一輪車を使って運び出すのが、
高齢の両親にはたいへんだろうと思って、このホンダ電動アシスト運搬車、
「ねこ丸」を購入しました。
購入のきっかけは、自動車雑誌に載っていたホンダの電動アシスト自転車
ラクーンの試乗記事でライターさんが絶賛していたのを読んで、
電動アシストに興味を持ったことでした。
それから、しばらくして農業新聞にねこ丸の広告が出ていたのを見て、
すぐさま飛びついたというわけです。






しかしながら、このねこ丸君、いざ使ってみるとパワーがあまりありません。
傾斜地では40kgの規定ですが、コンテナ2個ずつ運んでいては仕事にならないので、
3個(約60kg)載せていたのが原因かもしれませんが、アシストが実感できませんでした。
それに、数回運んだだけですぐにバッテリーが無くなり、一日持ちません。
それに最大の欠点は、充電の為にバッテリーを取り外すことが出来ないことで、
本体を毎日、家に持って帰り充電しないといけないという使い勝手の悪さです。

結局、購入した年に数回使っただけで、翌年からは使うことはありませんでした。
のちに畑も手放し、傾斜地のみかん園もなくなりました。


なんでも新しい物は、よく調べて考えて買わないと駄目ですね。




タイヤの両サイドにバッテリーが2個搭載されていましたが、
ラクーンのニッカド電池と違って、ただのバイク用鉛バッテリーでした。



   http://www.honda.co.jp/news/1998/p98043.html





それからずうっと放置されていたねこ丸を今年、処分しようと思いましたが、
その前に駄目もとで、普通の手押し一輪車として使えないかと考え、
電動アシスト装置部分を取り外し、タイヤも新品に交換しました。

夏にやったのですが、そのときはブログネタにするつもりがなかったので、
モーターやドライブシャフトを取り外す前の写真がありません。

みかんの収穫が始まると、荷台が平らで安定がいいので、
意外と両親の評判もよく、再び使ってもらえるようになりました。
捨てなくてヨカッタ。







チビはみかんの収穫が大好きです。
お兄ちゃんやお姉ちゃんが家の中でゲームをして遊んでいても、
チビは薄暗くなるまでお手伝いをしてくれます。













「また、来年も頼むね!」