「木枯しの少女」 ビョルン&ベニー。日本でヒットしたのが1972年。

 当時ワタクシが小6の頃だったと思います。
両親が数日間旅行に出かけて、そのかわりに親戚のおばあさんが泊まりに
来てくれたことがありました。
そんなある朝、起きるとちょっと頭が痛い。熱はないけど、風邪ひいたみたい。
いや、ひいたことにして、ワタクシは学校を休んでしまいました。
滅多に休んだことが無かったので、とにかく一度学校を休んでみたかったんです。(^^;

居間でゴロゴロしながらTVを見ようとしましたが、平日に子供番組が
やっているはずがありません。
仕方なしに一日中ラジオを聴いていたのですが、その時に流行っていたのが
この「木枯しの少女」で、その日に何度もラジオから流れてきました。

やることもなく、一人ゴロゴロしていたあの時の自分、
ズル休みをした罪悪感も少しはあって、結局面白いことは
何一つありませんでしたが、それでもその時に聞いたこの曲の
覚えやすいメロディに惹かれてレコードを買ってしまいました。

このビョルン&ベニーがのちにABBAとして「チキチータ」
「ダンシング・クィーン」などのヒット曲を次々と生み出していくのですが、
まるで日本人のために作ったような「木枯しの少女」と違って、
洗練されすぎて食指がわかず、結局ABBAのレコードは1枚も買うことはありませんでした。

それと梓みちよの「二人でお酒を」の間奏に、この曲のメロディが
そっくり使われているのには驚きました。
そのあまりにも露骨なパクリには子供心に「あぁー、いーけないんだ、いけないんだー」って、
大人のズルイところを発見してしまったような気分でした。