昭和45年、大阪万博の帰りの車中で、親父がカーラジオをつけました。
時間はすでに夜中の12時近く。後ろの座席からお袋が「こんな遅い時間に
やってるの?」と聞いた。その時ラジオから流れてきたのは、東海ラジオの
「ミッドナイト東海」という番組で、ビリーボーン楽団の「恋のてくだ」という
テーマ曲と共にかわいらしい声が聞こえてきました。
それが岡本典子(よりこ)、通称リコタンの声を初めて聞いた瞬間でした。
小5のワタクシが深夜放送に目覚めた瞬間でもありました。
 
あれから25年余り、久々に彼女の名前を目にしたのがこの本。
彼女の半生を振り返った「リコタン 星飛ぶ」、平成8年出版。
リコタンの朗読と歌が入ったCD付き。


小6か中1のとき、リコタンは「サンデー電話リクエスト」という番組をやっていました。
3月だったか4月の初めの番組の冒頭でこのマージョリーノエルの「そよ風に乗って」
をかけました。そのときの季節とリコタンの軽やかな声とこの曲がとてもマッチしていて
多感なワタクシは心躍らせてラジオに聞き入っていました。