近年、盛んに言われるようになったのが、農薬によるミツバチの大量死。
新聞でもたびたび取り上げられていますが、記事の中身までは、あまり真剣
に読んだ事はありません。
難しい成分名で書かれているので、たいてい見出しだけでわかった気になる人
が多いのではないでしょうか。


ところが昨年、「現代農業 6月号(2013年)」を読んでいてびっくり。(P288)








ここには「ダントツ」と「スタークル」という農薬の商品名が載っていました。








問題のネオニコチノイド系農薬が「ダントツ」のことだったことを、このとき初めて知ったのでした。


わが家(地域)で、ダントツという殺虫剤はミカンの開花時期に散布する身近な農薬です。

しかし農薬には成分名は書いてあってもネオニコチノイドという系統名は記載されていません。

ほとんどの生産者は自分が使っている農薬がネオニコチノイド系であっても

気がつかないと思います。







金沢大学の山田敏郎氏はこの記事のなかで、

「農薬とは本来、分解しやすく、散布後は速やかに無毒化して
食品中には残留しないものではなかろうか。」

と書いていますが、ワタクシも農業高校でそう習って、今日まで信じてきました。


しかし、





殺虫能力が高く、分解しにくく、組織内のあらゆるところに浸透し、
洗ってもとれない「ネオニコチノイド系農薬」は「農薬」というより「農毒」に
近いのではなかろうか。

と山田氏の言葉にショックを受けました。










そして年が明けて、1月3日の中日新聞にこんな記事が。





ネオニコチノイド系農薬のうち二種類が、低濃度でも人間の脳や神経の発達に
悪影響をおよぼす恐れがある、という見解を欧州食品安全機関がまとめました。








ここで問題にされた二種類

一つはアセタミプリドという成分。商品名でいうとモスピラン。







もう一つの成分はイミダクロプリド。商品名はアドマイヤー。



いづれもごく一般的に広く使用されている農薬です。
とくにモスピランは粉末なので、水に溶かす際に、薬そのものを吸い込んでしまいます。
もし害があるのなら、消費者の前に生産者がやられます。
ワタクシがこれ以上、無神経でクルクルパ~な人間になってしまったらどうしよう・・・・。

そんなことを心配している今日この頃です。









話はコロッと変わって、






できすぎた話ですが
先日、このブログのカウンターが大台を越えました。
その超えた日が偶然にも1月17日だったのです。
ちょっとうれしい。(^^


ありがとうございました。